年末年始やお盆に実家に帰省する時に新幹線に乗るという人は多いかと思います。
その時期の風物詩が帰省ラッシュであり、新幹線の窓口・券売機の長蛇の列です。
みなさんの中にも毎年、発車時刻より一時間近く早く来てあの長蛇の列に並んで買っているという人がいるのではないでしょうか。
そんな方にお手持ちのSuica一つで新幹線の改札口も通れる「タッチでGo!新幹線」を紹介します。
繁忙期はみどりの窓口・券売機に何十分も並ぶ
http://westjapan-b2.cocolog-nifty.com/b2/2011/11/119-9b19.html
年末年始やお盆に東京駅に行く人はみどりの窓口・新幹線の券売機につくられる長蛇の列の凄まじさを知っているかと思います。
上記イメージは11月の日の列なので、繁忙期はこの数倍の長さの列がつくられます。
そんな中に何十分も並んで待つこと苦痛以外の何者でもありません。
タッチでGo!新幹線はこの悩みを予約・受け取り無しに解消できるサービスとなります。
タッチでGo!新幹線の解説
タッチでGo!新幹線の概要
タッチでGo!新幹線はJR東日本が提供する乗車サービスです。
これまでは便利なSuicaがあっても新幹線には切符(乗車券・特急券)を別途買って乗る必要がありました。
しかしタッチでGo!新幹線ならチャージをして新幹線の改札口をいつものようにタッチするだけで通れるようになります。
これまでのようにみどりの窓口や券売機の長蛇の列に乗らなくても良くなるのです!
タッチでGo!新幹線のサービスエリア
サービスエリアは以下の新幹線停車駅相互区間でのみ利用できます。
- 東北新幹線 東京~那須塩原間
- 上越新幹線 東京~上毛高原間
- 北陸新幹線 東京~安中榛名間
の自由席のみとなっています。指定席では利用できない点に注意が必要です。
エリアがもっと広くなればより便利に利用できるのでエリア拡大に期待したいですね。
現状は埼玉県民、栃木県民、群馬県民に嬉しいサービスとなっております。
これで秘境駅の安中榛名駅にも手軽に行けるぞ!!
交通系ICカード・モバイルSuicaで利用可能
タッチでGo!新幹線は10種類の交通系ICカードとモバイルSuicaで利用できます。
- Suica
- PASMO
- Kitaca
- TOICA
- manaca
- ICOCA
- PiTaPa
- SUGOCA
- nimoca
- はやかけん
- モバイルSuica
当然ながらチャージする際は現金ではなくクレジットカードでチャージしてお得に利用したいところです。
Suicaの利用にお得なクレジットカードは後ほど紹介します。
お値段は所定運賃より若干お得
■東北新幹線
以下がタッチでGo!新幹線を利用した場合の東北新幹線の料金表で、カッコ内はこどもの料金です。
■上越・北陸新幹線
以下がタッチでGo!新幹線を利用した場合の上越・北陸新幹線の料金表です。
当分の間、所定の運賃+自由席特急料金より安く利用できるとのことです。
公式サイトに料金シミュレーターもあるので試してみてはいかがでしょうか。
お得なケースと高くなるケース
所定の運賃+自由席特急料金より安くなる本サービスですが、若干高くなってしまうケースもあります。
■新幹線停車駅相互間のみ利用する場合
一番分かりやすいケースは新幹線停車駅相互間のみ利用する場合です。
上記例では「東京駅~宇都宮駅」のみの利用なので分かりやすく、タッチでGo!新幹線を利用したほうが200円安くなります。
■在来線+タッチでGO!新幹線で安くなる場合
こちらは在来線から新幹線に乗り継いで安くなるケースです。
上記例では「蒲田駅~宇都宮駅」でタッチでGO!新幹線を利用したほうが314円安くなります。
■在来線+タッチでGO!新幹線で高くなる場合
一方で高くなってしまうケースもあります。
上記例では「渋谷駅~小山駅」で利用するケースです。この場合、タッチでGo!新幹線を利用すると30円高くなってしまいます。
まあそれほど高くなるケースは多くは無さそうなので、手間を考えれば30円位高くなっても良いかという気はしますが…気になる場合には事前に運賃を調べると良いと思います。
利用方法・登録
利用開始登録(初回のみ)
タッチでGo!新幹線を利用するにはそのままタッチするだけでは通れません。
まずは初回のみ「利用開始登録」を首都圏の駅を中心に置かれている以下のちょっと格好いい自動券売機で行う必要があります。
■交通系ICカードの場合
上記いずれかの自動券売機等で利用開始登録ができます。
■モバイルSuica・Apple PayのSuicaの場合
チャージ専用機でのみ利用開始登録ができます。こちらのチャージ専用機にはトレイにモバイル端末を置けるようになっています。
詳しい操作方法は公式サイトを参照してください。
あとはチャージ残高を十分にして通るだけ
いよいよあとは新幹線の改札をタッチして通過するだけです。
注意点としてはチャージ残高を十分にしておくことです!新幹線は片道5000円以上かかることも珍しくありません。
しかし逆にチャージ残高が多いということは、クレジットカードのチャージによるポイント還元が多いということです。
往復10000円の交通費なら150円相当のポイントが付きます。
遠距離移動をする時にクレジットカードを使うことで交通費だけで1万円分以上のポイントをつけることも可能です。
そんなに遠出しない私も気づいたら5800円分のポイントが今年貯まっていました。
この5800円をまたSuicaにチャージしたらいろんな使いみちがありますね。
クレジットカード+Suicaでよりお得に!
首都圏ユーザーでSuicaを使う方にオススメなのはビックカメラSuicaカードです。
チャージ、定期券ではポイントが1.5%、ビックカメラでの買い物は最大11.5%と高還元のポイントです。
Suicaに現金チャージはもったいないのでクレジットカードを使うようにしましょう。
解説記事も書いているのでよかったらどうぞ。
注意点
大宮駅・高崎駅で別方面の新幹線に乗り継ぐ場合
大宮駅・高崎駅で新幹線改札口を出場しないで別方面の新幹線に乗り継ぐ場合は利用不可です。
タッチでGo!新幹線のサービスエリアは上の方で紹介したとおりです。
この場合には乗り継ぐ駅の新幹線改札口から一度出場し、再度入場する必要があります。
サービスエリア内での利用に留めましょう。
この辺は早く広範囲で利用できるようにしてほしいですね。
指定席・グリーン車の利用
タッチでGo!新幹線では指定席・グリーン車は利用不可です。
全席指定席の「はやぶさ号」「こまち号」等も利用できません。
新幹線の自動改札機ではオートチャージ不可
オートチャージは改札口を通る際に一定の金額より下回った際に設定した金額が自動でチャージされる機能です。
新幹線の自動改札機ではオートチャージできないので、あらかじめ自動券売機・アプリ等でチャージしておく必要があります。
生活費をキャッシュレス化でお得に!
コストをキャッシュレス化することで換金性の高いポイント還元が得られます。
その際には交通費や食費など確実にかかる生活費をキャッシュレス化することで、恩恵を多く受けられます。
もし普段の出費で現金支払いをしているものがあれば、キャッシュレス化して、少しでも多く還元を受けられるようにしましょう。
年数百万円のキャッシュレス化に成功すれば、数万円以上の還元を受けられるようになります。