ゲーム配信を通じてマネタイズするサイトと言えばTwitch(ツイッチ)です。
ゲーム放送をするサイトとしては大手で収益化の仕組みも整っています。
とはいえ、収益化は決して簡単なものではないのでしっかりルールを理解してチャレンジしてみてください。
目次
Twitch(ツイッチ)とは?
Twitch(ツイッチ)はゲームを中心としたライブストリーミング配信サイトです。
運営元は2014年に約1000億円で買収したAmazonです。
同様のサービスにはYouTubeやふわっち、ツイキャスなど様々なサービスがありますが、Twitchはゲーム放送というジャンルにほぼ特化しており、ゲーム配信のジャンルでは世界的に大手のサイトです。
そしてTwitchの特徴はなんといっても収益化のシステムが整っていることです。
リスナー(視聴者)からの投げ銭やサブスクライブで1日に数十万円以上の収益を得る人もいます。
今回はそんなTwitchの収益化の仕組みを解説します。
ちなみにTwitchの概要や会員登録についてはこちらの記事で紹介しています。
Twitchで収益化できるユーザー
TwitchアフィリエイトとTwitchパートナー
- Twitchアフィリエイト
- Twitchパートナー
のいずれかに登録されることが重要です。
なぜならそれらに登録されない場合、多くの収益化のプログラムが利用できないためです。
■Twitchアフィリエイト
Twitchアフィリエイトは配信を収益化するために最初に目指すアフィリエイトプログラムです。
条件としては
- 過去30日間で合計500分以上の配信
- 過去30日間で7日以上の配信
- 過去30日間で平均3人以上の同時視聴者
- 50人以上のフォロワー
という条件を満たすと、Eメールおよびサイト内で招待通知があります。
※条件は変動する可能性があります
■Twitchパートナー
Twitchアフィリエイトの上位プログラムで、収益化機能や使えるツールなどにおいてさらに優遇を受けることができます。Twitchパートナーの参加資格は、現在は見れないアチーブメント紹介ページの説明によると以下のアチーブメントを満たすことで申請ボタンが現れるとされています。
2020年8月現在の基準だと以下の通りです。
- パートナーへの道のアチーブメントを完了し、大規模かつエンゲージメントが高い視聴者や他のサービスでの大きなフォロワー層があること。
- Twitchのコミュニティガイドライン、サービス利用規約、DMCAガイドラインに準拠するコンテンツを配信していること。
- パートナーへの道のアチーブメントを完了された方は、アチーブメントの基準を常にクリアしていなければなりません。
色々と書かれていますが要は「ルールを守って人気配信者であり続けなさい」ということです。
このままだと基準がかなり曖昧なので、参考までに旧来の基準も紹介しておきます。
- 過去30日間で25時間以上の配信を行う
- 過去30日間で12日以上配信する
- 過去30日間で平均75人以上の同時視聴者数を獲得する
これが今も正しい基準かは分りませんが、一つの指標にはなるはずです。
またこれらのアチーブメントを達成しても必ず審査に通るとは限りません。
最終的にはTwitch運営のさじ加減次第ということになります。
利用できる収益化プログラム一覧表
両プログラムと非収益化ユーザーの具体的な違いについては以下の表のとおりです。
一般(非収益化ユーザー)…配信を始めたばかりのユーザーはドネート(ドネーション)以外で収入を得ることはできません。
Twitchアフィリエイト・Twitchパートナーでは「広告の再生」「支払いまでの日数」「手数料負担」の違いくらいで収益化の面では大きな違いはありません。
(遅延配信ができたり、画質が優先的に良く出来たりという違いはあります)
次に収益化の具体的な方法を解説していきます。
収益化プログラム解説
ビッツによるCheering
ビッツ(bits)とはTwitchで購入できるポイントのようなものです。
投げ銭をしたいユーザーはこのポイントを購入すると金額に応じたアニメーション付きで見ている配信者に投げ銭(チアー/Cheer)することができます。
※Cheer=応援、声援などの意味
人気の配信者であれば以下のように1週間で10万円以上ものビッツが送られることもあります。
送る側は1ビッツ=約1.4円で購入することができ、配信者は1ビッツ=1円で換金できるので還元率としては約7割(3割はTwitch運営に)となります。
サブスクライブ
サブスクライブとは月5ドル~で、そのチャンネル(配信者)のサブスクライバーとなることができるものです。
サブスクライブは分かりやすく言うと、応援の意味をこめたちょっとした特典のあるYouTubeのチャンネル登録のようなものです。
サブスクライバーの特典には
- 該当チャンネルで広告が表示されなくなる
- チャットでサブスクライバー限定スタンプが使える
- チャットでサブスクライバー限定アイコンが出る
- サブスクライバー限定チャットの配信でチャットに参加できる
というものです。
最後のサブスクライバー限定チャットを設定しているのは海外の超人気配信者くらいですね。
ぶっちゃけて言えばサブスクライブしなくても割りと快適なのでメリットはあまりなく、本当に応援としての意味合いが強いです。
しかしユーザーはAmazon Prime会員であればTwitch Prime会員という有料会員サービスに無料でなることができます。そしてTwitch Prime会員は30日毎に5ドルのサブスクライブを無料でできます。
つまりAmazon Prime会員なら誰でも毎月5ドル分は投げ銭できるので、サブスクライブしてもらうチャンスは結構あります。
「Amazonのプライム会員なら無料で一人サブスクできますよ!」という周知をファンに上手くできれば、ファンにコストをかけさせずに収益を得ることができます。
私もお気に入りの配信者にはTwitch Prime会員の無料サブスクライブで毎月サブスクしてます。
サブスクライブの還元率も約7割です。
ゲーム販売
Twitchで販売対象となっているゲームを配信している場合には、チャンネル画面内に購入への誘導広告が表示されます。
Twitchパートナー及びTwitchアフィリエイトのユーザーの場合には、販売額の5%を収益として受け取ることができます。
しかし…正直なところこのゲーム販売についてはあまり目にしたことがありません。
というのも販売対象となっているゲームが少ないんじゃないかなと思います。
いずれにせよ対象である場合には勝手に表示されるので、あまり気にしなくて良いでしょう。
広告
YouTubeと同じようにTwitchでも広告を表示し、多く再生されたりクリックされることで収益を得ることができます。
多くクリックされることを祈って、なるべく再生数を増やすことを心がけましょう。
これは私の印象ですがYouTubeとは違ってTwitchでは広告よりも、サブスクライブやビッツCheeringによる収益化の方に力を入れていると感じます。
ドネート
ドネート(Donate)とは寄付・贈与といった意味で、文字通り配信者に投げ銭することを意味します。
ドネートだけがTwitchアフィリエイトに登録されていない一般ユーザーでも収益化の手段として利用することができます。
PayPalアカウントを用意し、配信ツールのOBS、そして設定サイトのStreamlabsで連携設定をすることで金銭や仮想通貨による投げ銭を直接受け取ることができます。
唯一全ユーザーが利用できる収益化方法なので、最初から確実に設定しておきましょう。
※詳しい設定方法は後日、別記事で解説します。
YouTubeとしのぎを削るゲーム配信サイトTwitch
最初に説明したように配信サイトは多数あります。
以前まではゲーマーとして収益化するならTwitchが一番オススメでした。
- 高画質
- 収益化システムが整っている
- 還元率が高め
- 世界中のゲーマーが見ている
ということで環境自体はかなり整っています。
しかし、最近は皆さんご存知のYouTubeにかなり押されてきています。
Twitchはジャンルがゲームに特化してる分、どうしてもコアユーザー寄りで一般層には浸透していません。
それぞれの配信サイトでどういったジャンルのゲームが人気となっているかを見極めて、どちらで放送していくか決めたほうが良いでしょう。