みなさんはお笑い芸人のヒロシさんは好きでしょうか?
私は失礼ながらヒロシさん全盛期はそこまでファンでもなかったんですが最近ヒロシさんのファンになりました。そのきっかけはYouTubeで活動するヒロシさんの動画を見たことでした。
そんなYouTuberでもあるヒロシさんから新しい本が出ました。
「働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける」というタイトルで私は発売日に買って既に読破しました。
かなり良いことが書かれているのに加えて、私の考え方とかなりマッチしている本だったので早速本気でレビューします。
※2018年12月11日追記
著者であるヒロシさんがRTしてくれました!しかも嬉しいお言葉まで頂けました!
プロと言われるライターでも、こんな文章書ける人少ないですよ。ありがとうございます。
— ヒロシ (@hiroshidesu0214) 2018年12月11日
こんな言葉をヒロシさんに頂けるなんてもう…心底感激ですし何より文章を評価してもらえたことが一番嬉しいです。
目次
YouTuberヒロシさんを知っておくとより楽しめる
本書はヒロシさんのことを知らない人でも関係なく楽しめますが、ヒロシさんという人物像やその背景について知っているとより楽しめます。
詳しくは関連記事を読んで頂ければと思いますが、かいつまんで説明すると…
最高月収4000万円を稼ぐほどブレイクしたお笑い芸人のヒロシさんが、パニック障害を患い薬物治療を受け、自殺を考えるほど悩んでいました。そんな表舞台から姿を消したヒロシさんが実は最近になってYouTuberとして活躍し、再びテレビにも姿を表しているのです。
実際にYouTubeの動画も一度見てみると良いと思います。
とても落ち着いた雰囲気の良い動画ですよ。
「働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける」の概要
内容紹介
「ヒロシです」で一世を風靡した芸人・ヒロシがYouTuberになっていた。お笑いネタは一切流さず、ひとりでキャンプする様子を黙々とアップするだけ。そんな地味な動画なのに登録者数は増え続けて20万人を突破。尖った才能がなくても、人脈がなくても、ただ好きなことだけして生きていく。大手プロダクションを辞め、大金も手放し、自殺寸前まで追い込まれたヒロシがたどりついた、新しい生き方。それが働き方1.9。著者について
ヒロシ
芸人兼ソロキャンプYouTuber。1972年、熊本県に生まれる。本名、齊藤健一。九州産業大学商学部商学科卒。ピン芸人として「ヒロシです。」のフレーズではじまる自虐ネタで大ブレーク。俳優としても映画『転校生 さよならあなた』『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』(共に大林宣彦監督)に出演。現在はカフェ「FOREST COFFEE(旧ヒロシのお店)」を経営しながら、お笑いライブなどの活動を続けている。また、2015年3月よりYouTuberとして「ヒロシちゃんねる」を配信。自ら撮影、編集したソロキャンプ動画をアップして人気を集める。2018年9月にチャンネル登録者数が20万人を突破。著書に、シリーズ50万部を突破した『ヒロシです。』『ヒロシです。2』(共に扶桑社)、『ヒロシです。華も嵐ものり越えて』(東邦出版)や『ネガティブに生きる。ヒロシの自虐的幸福論』(大和書房)など。さらに、ヒロシの日めくり『まいにち、ネガティブ。』(自由国民社)、『今日のネガティブ。』(SBクリエイティブ)などがある。
目次
何でも屋を諦める~「職人2.0」という働き方
たくさんのタネを蒔く~人生100年時代の成功法則
好きなことだけして生きていく~遊びを極めたらそれが仕事になる
ひとりこそが最強~決定権を持て! そして高速で動け!
逃げるが勝ち
自分のペースで生きていく
友だちの友だちは、友だちじゃない
人見知りの仲間の作り方
ポジティブではなく、後ろ向きに頑張る
本書の主張「ヒロシさんが新しい働き方を提案」
みなさんは自分の仕事が好きで、満足できるお金が稼げて、幸せな日々を送れていますか?
おそらく多くの人は「NO」と回答するし、なぜかと問われれば「満足できるほど稼げてないし、そもそも仕事は辛くてガマンするもの」という方が多いのではないでしょうか。
現代社会ではたびたび労働問題が取り上げられます。パワハラ、セクハラ、アルハラ、長時間労働、過労死、自殺…いろいろな問題がありますが、共通して言えるのは受け身になって耐えながら働いているということです。
もちろん明確な目標があって頑張る分には良いことですが「辞めたらダメになる」「この経験も糧になる」という根拠のない理由をつけて無事に定年ゴールをすることが目的になってはいないでしょうか。
ヒロシさんは最高月収4000万という高収入を得ながらも自分の仕事に疑問や苦しみを感じて辞める決断をします。そして紆余曲折を経て今はYouTubeの広告収入だけで月収80万と高額ながらも、当時の50分の1までに落ちました。
しかしそれでもヒロシさんは「好きなことをして、自分が満足できるお金を稼ぎ、日々を過ごしている。」と当時より幸せな日々を送っていると語ります。
私がかつて働いていた会社でも激務やプレッシャーで精神的に病んで病休をとっている人がいました。一定の保障金は出るものの、はたしてこの人にとって仕事とは何であり、充実した日々を過ごしていると言えるでしょうか?
メンタルが弱いのが悪い、配慮をしない会社が悪いで片付けるだけでは何も解決しません。
ヒロシさんの提案する新しい働き方はそんな悩める人に新しい生き方を示してくれるかもしれません。
増税、社会保険料値上げ、物価の値上げなど生活にかかる費用は上がり続ける一方で、給料は費用と比例して上がっていることがなかなか実感できません。
そんな中で「辛くても歯を食いしばって頑張って働けば将来報われる」という高度経済成長時代に見られた精神論は個人主義の広がりと相まって説得力が薄れつつあります。
そんな時代の中でヒロシさんの働き方1.9は仕事に対する価値観を改めて考える機会を与えてくれます。
この本はこんな人にオススメ
- 頭が固くて柔軟性に欠ける人
- 毎日の仕事が苦しくて悩んでる人
- なんでも行動する前に考えて腰の重い人
- 好きなことを仕事にして生きたい人
- 新しい価値観や働き方を見つけたい人
- ヒロシさんという人間が好きな人
この中でどれか一つでも当てはまればオススメできます。きっとあなたの停滞感は吹き飛びます。
逆に何に対してもアクティブであったり、現状に特に不満がなく幸せな人にとってはヒロシさんというかつての芸人がどうなったかを知るに留まるかもしれません。
ヒロシさんの生き方は間違いなく現代の最先端をゆく生き方です。
目の前の仕事や生活に追われて苦しんでいる人であれば「こんな生き方もあるんだ」という新しい価値観を得ることができるはずです。
好きなことだけして生きていくのは夢物語?
若いときは誰もがなにか好きなことがあったはずですが、大人になって現実・社会というものを知るにつれてそうしたものは消えていきます。
しかしヒロシさんは好きなことだけして生きていける時代が来たと主張しています。
それがなぜなのかは作中で詳しく語られていますが、好きなことだけして生きていくことは夢物語ではない時代ですし、現にそんな人が現れてきています。
もしあなたに本当に好きなことがあれば、それは必ずしも脱サラや何年もの下積み修行をしなくても叶うかもしれません
この本にはその方法がヒロシさんの体験談・実践方法を交えて説明されています。
結果論で片付けられない成功へのタネ蒔き
ヒロシさんの話に限らずなんの成功話に対してもこのような言葉が必ず出てきます。
- 「偶然成功したからいいものの」
- 「今からやってももう遅い」
- 「成功したのは結果論であり確率を考えたらやらないほうがいい」
しかし成功の望みが薄いのが事実だったとしても成功したのもまた事実です。
行動がなければ成功することもあり得ませんし、成功するために努力したからこそ成功したのです。
ヒロシさんも成功するためのタネ蒔きとしてテレビを去った後はあらゆることに挑戦していました。飲食店経営、バンド、株式投資、ネットラジオ、そしてYouTube…
もちろんタネのまま終わってしまったものもありましたが、多くのタネを蒔いたからこそYouTubeというタネが花開いて、キャンプという心底好きなものを仕事にできたのです。そうした行動を伴った挑戦をすべて「結果論」という一言で片付けることはできません。
またリスクを恐れていろいろな理由をつけて新しいことにチャレンジするのをためらい続けてる人にはオススメの挑戦法が書かれています。
あなたが思う以上に「好きなことだけして生きていくためのチャレンジ」は簡単にできるかもしれません。
無責任に煽るのではなく最悪を想定するよう促す
本書を紹介する上で中身を読まずに「無責任に人を焚きつけて…」と批判する人が出てきそうなので、この点については補足しておきます。
ヒロシさんは「絶対に新しいことにチャレンジすべきだ!」とむやみに勧めているわけではなく、常に行動選択をした場合の最悪のケースを想定して天秤にかけるべきだということを説明しています。
会社員で新しいことにチャレンジしたいのであれば今すぐ会社をやめたら最悪どうなる?そもそも会社は本当にやめる必要がある?といったことを考え、更に最悪のケースを考えることを勧めているのです。
その点においてこの本は単なる起業やチャレンジを促す仕事の本ではなく、生き方まで包括的に考えられた中立的な本であると感じました。
私の行動原理のバイブルだと感じた
このブログをよく見ている方は知っての通りあらゆるネットの副業を紹介していますし、このブログ自体と私自身も2020年に移住するという目的に向けてタネ蒔きを行っています。
そんな私に友人は「なんかいい副業とかある?」とよく聞いてきました。
私は基本的にリスクのある株や為替等は勧めず、上記記事にあるような初期費用がいらない(あってもサーバー代とかドメイン代くらい)副業をコツコツやることを勧めます。
しかし紹介するとだいたい以下のような反応が返ってきます。
- (ブログであれば)文章を書くのが得意じゃない
- (ココナラであれば)そんな特別なスキル持ってない
- (クラウドソーシングであれば)時間がない
- (YouTubeであれば)撮影機材持ってないし
- (何も試さずに)難しそう
とりあえずみんなまず否定から入るんですよね。
文章なんて仕事でイヤって言うほど書類作成してるし、仕事で優秀な成績収めてる奴もいるし、時間なんて1日1時間コツコツでいいしそもそも今こうして会ってる時間が何なのかって言いたいし、撮影機材なんてスマホからで十分なんですよ。
でもそれを言うと終いには「まあちょっとゆっくり見ながら考えてみるよ」で終わるんですよね。
結局のところ彼らのいう「いい副業」とは楽して稼げる副業という存在するはずがない幻想なんです。
私はそもそもやってみなきゃ合う合わないは分からないんだから、考える時間すら無駄だと感じてあらゆることを思いついたら即行動でチャレンジしてます。その結果、ダメならスッパリ辞めれば良いんです。楽して稼げるとうたってお金を取られる情報商材と違って費用はほとんど掛かりません。
そんな私の行動原理とヒロシさんの成功のタネを蒔くという方法はほぼ同じで心強く感じました。
2019年を迎えて私のタネ蒔きが花咲くかは分かりませんが、蒔かないことには何も始まりません。
新年を迎えて新しいことにチャレンジしたい人は多いと思いますが、ヒロシさんの「働き方1.9」はあなたのチャレンジ意識を大きく変えてくれて、将来的に好きなことだけして生きていける可能性を与えてくれる一冊かもしれません。
私は絶対に読むべき一冊として推薦します。