先日、ずっと使っていた電気毛布が壊れたので新しいものを買うためにAmazonの家電製品を巡回していました。
そこで電気ファンヒーター、セラミックファンヒーターといったカテゴリーを見ていたのですが、ちょっと見ない間に大きな変化が起きていたことに気づきました。
今回はこの変化について書きたいと思います。
目次
Amazonに中国メーカー家電製品が大量出品
Amazonの家電製品カテゴリーを見ると中国メーカーの家電製品が大量に出品されていることが分かります。もう半分くらい中国メーカーなのでは?という感じで驚きました。
※上記イメージ画像には日本メーカーも含まれています。
家電製品、Bluetoothイヤホン、スマホ製品、理美容家電などあらゆるカテゴリーに中国メーカーの製品が溢れています。
そして中国メーカーの多くは以下のような特徴を持っています。
- 日本製品と比較してとにかく安い
- 日本語の説明書きが正確でかなり文量が多い
- 紹介画像・イメージ画像も豊富
- カスタマーレビューは高評価
こうして見ると一見して何も問題がないように見られます。
しかし私はいま一度考えるべき点が3つあると思っています。
Amazon中国メーカー製品の考えるべき3つの点
その中国メーカー・出品者は本当に信頼できるか?
たとえば
- 中国メーカーのホームページ
- 中国メーカーのサポート体制
- 出品者のサポート体制
- 出品者の販売者情報
といった情報はきちんと把握できているでしょうか?
いくらAmazonが一枚噛んでいるからといって、その中国メーカーが信頼できるとは限りません。
過去にも数珠をヘアアイロンやマッサージ機などに変えるという、鋼の錬金術師もビックリの錬金術事件がありました。
2018年夏にAmazonで1個50円の数珠が突如大量出品されました。一見してただの数珠に見えますが、レビュー欄には家電製品を思わせる高評価レビューが並んでいました。
しかし後日、突然それらの数珠は家電製品やヘアアイロン等に変化したのです!もちろん商品名や紹介画像はきちんとしたものです。
高評価レビューが並ぶ家電製品であれば簡単に売れ筋ランキングで上位になります。ではそれら家電製品を注文したら実物が届くのか?
もちろんそんなことはなくて数珠が届いたり何も届かなかったりといった結果になりました。
結局この出品者の国内住所はデタラメで、業者もおそらく国内ではなく中国でしょうから出品停止にされようがダメージがないですよね。
これは酷いケースではありますが、こういったリスクが有ることも覚えておくべきです。
その中国製品は本当に高品質で安全か?
確かに中国製品の安さはとても魅力的です。ファンヒーターも日本製品が最低価格が5,000円くらいからだとしたら、中国製品は1,500円くらいからあったりします。
しかし安物買いの銭失いという言葉もある通り、安いだけでは意味がありません。元々の目的を満たしてしかも長く故障等のトラブルが起きないモノを選ばなければなりません。
壊れるだけならまだいいですが発火やケガが起きたら最悪です。
本来そうした製品を掴まないためにも信頼できるカスタマーレビューがあるべきですが…
その高評価のカスタマーレビューは本物か?
その中国製品のカスタマーレビューの星4つ、5つという評価は妥当であり、それぞれのレビューは本物でしょうか?
こうしたレビュー系サイトでは必ずステマ問題がつきまといます。
「Amazonで実際に購入した人は表記が出るからそれをチェックすれば良いでしょ」とお考えの方も甘いです。
最近ではステマの方法として業者が自作自演で書くだけではなく、実際に活動している一般レビュアーにギフト等を渡して購入してもらいレビューを書いてもらうという業者もいます。
図にすると上記のような感じですね。
※現在はギフト等ではなく実物サンプルを送る場合の方が多いかもしれません
これであれば一般レビュアーによる「Amazonで購入」マークがついたレビューになります。
さて、今一度聞きますがあなたが買おうとしていた中国製品は果たして本当に信頼できると言えるでしょうか?
中国製品を全否定するわけではないが信頼性を考えよう
もちろん中国製品を全否定しているわけではありません。
うちではハイアールの洗濯機が長らくバリバリの現役ですし、ノートパソコンはASUS(台湾だけど)ですし、そもそも洋服なんてほとんどメイド・イン・チャイナですよね。
大切なのは不確かな情報や悪質な業者の販売戦略に惑わされず、自分のニーズを満たす商品を選ぶことです。