どうも、もう家で10年くらいゴキブリを見ていない対策のプロのFumisukeです。
ゴキブリは一度侵入を許してしまうと繁殖してしまうので侵入対策が一番大切です。
私は賃貸物件を更新したことがないくらい引っ越しを多くしてきた引越のプロです。
最初の家にゴキブリが多く出たことがトラウマとなってからは徹底してゴキブリの出ない家を選んできました。その甲斐あって私は10年くらいゴキブリを家で見た覚えがありません。
ゴキブリはどこからでも湧いてくるように思われますが、無から生まれることはありません。徹底して対策すれば家でゴキブリを見ない生活は実現できるので、ぜひご一読して実践してみてください。
はじめに
よく「築浅物件なら出ない」「高層階なら出ない」という意見がありますが、私は間違いだと思います。なぜならゴキブリの出現にはいろいろな原因・要素があるため、それらを総合的に考えることが合理的だと考えるためです。
この記事は項目が多くなるためどうしても長くなってしまいましたが、ゴキブリの苦しみに比べれば苦ではないはずです。私も一緒に戦いますから頑張りましょう!
ゴキブリの出にくい家選び 7つのチェックポイント
勝負は引っ越し先を探す段階から始まっています。もちろん今すぐこのために引っ越すのは難しいでしょうが、これから引っ越しする予定のある人はぜひ参考にしてください。
どんなに頑張ってゴキブリホイホイを置いたり、バリアスプレーをしても家選びには勝てません。私が物件探しをする時、ゴキブリの出る家を避けるためにどのような項目をチェックしてるのか?一部は賃貸情報サイトの「suumo」の検索項目を例に紹介していきます。
また私もそうですが誰しもがゴキブリの出ない家を選べるわけではありません。それは費用・予算との兼ね合いがあるためです。そのためここでは優先度を設定して紹介致します。
構造:優先度AAA
構造は建物の建築材料のことです。suumoを始め多くの不動産賃貸サイトでは次の4つで分類されます。
- 鉄筋系
- 鉄骨系
- 木造
- ブロック・その他
この中で選ぶべきは「鉄筋系」…RC造やSRC造ともいわれる鉄筋コンクリートですね。
どうしても鉄筋系は予算が高くなってしまいますが、重要なポイントなので妥協したくないところです。
一方で木造・鉄骨系は避けるべき構造です。ゴキブリは湿気が大好きですが、木材は湿気を吸ってしまいます。またコンクリートは気密性が高い(隙間がない)ですが、木造は隙間が多いためこれもゴキブリの好む要素です。
鉄骨系は木造とあまり差はありません。ブロック・その他はそもそも一般的ではないでしょう。
勝負の分かれ目と言っていいくらい大切なポイントなので優先度AAAです。
鉄筋系の建物を選びましょう!また木造は避けましょう!
築年数:優先度B
築年数は言うまでもなく新しいほど良いと言えます。しかし家賃が高くなる新築や10年以内とまでこだわらなくても、他のチェックポイントを頑張ったほうがコスパは良いと感じます。事実、私の住んでいた家は築40年を超える物件もありましたがゴキブリは出ませんでした。
築年数が古くても出なかった要因は他のチェックポイントを押さえつつリノベーションや補修がきちんとされていたためです。今住んでる家もなかなかの築年数ですが板や壁の張替えがされているので古さを感じません。
こうした物件を押さえるのは引越し費用をお得にするコツでもあります。ただし、リノベーションをしても古さを隠しきれない物件は選ばないほうが良いでしょう。
そんなわけで無条件で古い物件を良しとはしませんが、条件付きの優先度Bです。
無理に築浅にこだわらず古い物件でもリノベーションや補修次第では大丈夫です!
位置(階数):優先度A
階数も言うまでもなく高いほど良いです。ただしそこまで高層階にこだわらなくても良く2階以上なら良し、できれば4階以上という感じです。私のケースで言えば3階でも木造なら出ましたし、2階でも鉄筋なら出なかったです。
階数が高くなれば上がってくる数が少なくなるというのもありますが、意外に多い干した洗濯物にくっついてくる侵入ケースを防げます。1階だと多くのゴキブリは「ベランダ→洗濯物」というルートを辿ってきます。
優先度Aとしますが、無理に10階などという高層階を選ばなくても大丈夫です。
1階と洗濯物には要注意!できれば4階前後以上を推奨します!
周辺飲食店の有無:優先度AAA
飲食店周辺にはどうしてもゴキブリが集まってしまいます。マンションの1階に飲食店があるなんてのはもってのほかです!周辺に飲食店・コンビニなどがなるべく少ない物件を選びましょう。個人的には1階にラーメン屋あったら最高なんですが…これも我慢しましょう。
とても大切なポイントなので優先度AAAとしました。
周辺に飲食店などが少ない物件を選びましょう!
周辺に自然・湿気が少ない:優先度A
ゴキブリと自然がどう関係するのか?とお思いの方もいるかもしれません。しかし例えば次のような自然が隣接してる物件はゴキブリが出る可能性が高くなります。
- 山などの森林
- 下水・川などの水辺
- ベランダそばの高い樹木
山などの森林には住み着いているゴキブリがいます。というよりゴキブリ以上にいろいろな昆虫の方が多いかもしれませんので、虫嫌いな人は避けたほうが良いでしょう。
下水・川などの水辺は湿気があるのでゴキブリが好きな環境です。
そして3つ目の「ベランダそばの高い樹木」はゴキブリが登ってきてそのままベランダへの侵入するルートとなります。しかしこれは管理会社に言えば切ってもらえる可能性もあります。
重要な要素なので優先度Aとします。
自然・湿気はゴキブリが好む環境です!自然が多い場所は快適ですが、家のすぐ隣はやめましょう!
ゴミ捨て場:優先度B
周囲の環境だけ見て物件を判断するのはよくありません。きちんと内見をしに現地を訪れましょう。
ゴミ捨て場を見て確認するポイントは2つです。
- ゴミ捨て場がルールを守って整理されているか
- ゴミが剥き出しでなくボックスに入れるタイプか
ゴミ捨て場がルールを守って整理されているかは、生ゴミがいつまでも放置されてゴキブリを呼び寄せることのないように…ということもありますが、ルールを守らない住人が一緒の集合住宅にいるのはそもそもイヤですよね。
またできればゴミが剥き出しに置かれるタイプでなく、ボックスに入れるタイプだと呼び寄せにくいのでベターです。
しかし高層階でゴミ捨て場と同じ方角で面している物件ということでなければ、最優先すべき優先度でもないので、優先度Bとしました。
ゴミ捨場は要視察!そしてゴミ捨て場は住人の人となりが現れる場所でもあります!
ベランダ・お隣さん:優先度A
内見で物件を見たらちょっとだけベランダからお隣さんを覗いてみましょう。そこで大量のゴミ袋が置かれていたりしたらアウトです。これ本当にやってる人いるんですよね。また大量の植木鉢も危険ランプです。
そこがゴキブリの発生場所になっているかもしれません。
お隣さんのベランダは要注意!ゴミ屋敷が隣だったら終わりです!
あらゆる隙間の有無:優先度A
あらゆる隙間の有無、これも内見に行った時にきちんとチェックしましょう。
隙間とは…
- 台所などの水回りの隙間
- 天井と壁の隙間
- 網戸を締めた時の隙間
- 玄関ドアの隙間
など、あらゆるゴキブリの侵入経路を指します。
実は私がトラウマとなった木造建築では、天井裏から天井の木目の隙間を通じて現れていたのです。流石にそのレベルだと個人では埋められなかったので、家選びの段階で失敗していたということです。
また最近の建築物ではおそらく大丈夫だと思いますが、台所等の流しの排水管に排水トラップが設けられていることも確認しましょう。
排水トラップがあることで水がたまり、ゴキブリなどの虫や悪臭が排水管を通じてこない仕組みになっているのです。
隙間はなるべく少ない家を選びましょう!念の為、排水トラップの有無も確認!
ゴキブリ出現侵入対策集 12の行動鉄則
無事ゴキブリの出にくい家に引っ越した方も、まだ引っ越ししてなくて困ってる方も、必ず侵入対策は実施しましょう。前者なら侵入率を0%に限りなく近づけることができますし、後者でも今まで出ていた出現を大きく減らせる可能性があります。
くり返し言いますがゴキブリは突然無から湧いて出ることはありません。どこからか侵入を許してしまうから現れるのです。
入居前にはまずバルサン二度炊き
いよいよ引越し先が決まった!ということでまずやることはバルサン二度炊きです。私は引っ越しが決まったら荷物搬入日より前を入居日にしてます。それは荷物がなにもない時にバルサンを炊くのが楽だからです。
バルサンはあらゆるところに潜むゴキブリ・ダニ・ノミなどを駆除してくれるので、最初にやっておくと全然違いますよ。
オススメのシリーズは効き目が最強である「黒のバルサン」のプロEXノンスモーク霧タイプです。
効き目が強く火災報知器が鳴らないタイプ(説明に沿って実施した場合)のバルサンでとても便利です。
また二度炊きと言いましたが、理由はゴキブリの卵の殻は厚く一度のバルサンでは殺しきれないためです。しかし二度炊きが無理なら一度炊きでもやっておきましょう。
使い方は公式ページの説明をよく読んでから行いましょう。
通り道にゴキバリアを使う
ゴキブリが通りそうな道、侵入経路になりうるポイント、台所周辺などのゴキブリが好む環境にはゴキバリアをスプレーしましょう。
私はどんなにゴキブリを見なくなっても定期的にこのスプレーを使ってます。それは油断する時がやつらが現れるときだと知っているからです。
ブラックキャップを置く
ブラックキャップの効き目はスゴイです。ノーベル賞をあげる権利が私にあれば、アース製薬に贈りたいくらいです。
ブラックキャップのすごいところは毒餌を食べたゴキブリだけでなく、メスが体内に持つ卵・薬に強い抵抗性ゴキブリ・そのゴキブリのフンや死骸を食べた巣のゴキブリも駆除してくれることです。
説明書の案内にしたがってゴキブリが現れそうなポイントに的確に置いていきましょう。ただし、小さい子どもやペットが居る場合には気をつけてくださいね。
天井や壁を目張りする
上記は実際に私の家で施した目張りです。木目に隙間があったため、養生テープで隙間を埋めました。
ガムテープなど粘着性が高いものだと壁や塗装が剥げる恐れがあるので、養生テープを使うようにしましょう。
玄関ドアの換気はNG
夏場は玄関のドアを開けて風を通すという方もいると思います。しかしそのようにゴキブリの侵入経路を開放することはどうぞ入ってくださいと言ってるようなものです。必ず網戸など侵入を防げる対策をした上で換気等を行ってください。
また古い建物では玄関の隙間ができてしまってることもあります。その場合には隙間テープでしっかり塞ぎましょう。そもそもすきま風があるのもイヤですよね。
ちなみにこれは窓でも同様のことが言えます。夏場やジメジメした季節は窓を思い切り開けて換気したいですが、網戸まで開けて全開にするのはやはり侵入経路になるのでオススメしません。
せめて隙間のない網戸はしっかり閉めておきましょう。
エレベーターの相乗りに注意
高層階なのにゴキブリが出る!という場合、どこかに発生源がある場合もありますが、エレベーターに乗ってきている可能性もあります。
相乗りしたくない相手No.1かもしれませんが、丁寧に高層階まで運んできてしまっているんですね。乗る前にエレベーターをグルリと見回してみましょう。もしゴキブリがいたら…高層階まで階段ダッシュ!!
また帰宅時にドアを開ける時は周りを確認して迎え入れることのないようにしましょう。
宅配物のダンボールに注意
これも高層階で出る原因の一つです。倉庫で長く保管されたダンボールにゴキブリが卵を生んだり、潜んだりといった可能性は無いとは言い切れません。
特に引っ越し直後でダンボールが大量に出た時に積み重ねて放置するなんてゴキブリの理想的な住処を提供しているようなものです。きちんと都度処分をしていきましょう。
余談ですが私が思うにHikakinTVのヒカキンさんの家でゴキブリが出る原因はこれだと思ってます。ヒカキンさんの家もおそらく高級マンションの高層階ですが、ゴキブリが多く動画に出てます。それはYouTuberとして多くの宅配物が届くことで、意図せずして侵入を許してる可能性があります。
飲食店に行った後のカバン・バッグに…
飲食店に行ってカバン・バッグを床に置いて楽しく飲んで…しかし帰宅時には注意が必要です。
もしイスの上や荷物カゴでなく、床近くに荷物を置いていた場合にはそこにゴキブリが紛れ込むという恐ろしいことが起きる可能性があります。というか私の知り合いは実際にこれが起きて家で悲鳴をあげたそうです。
しかし私の知り合いのケースはすぐに気づいて駆除できたから良かったものの、もしも気づかずに潜み繁殖していたら…想像したくもありませんね。
洗濯物の取り込みに注意
干した洗濯物を取り込む時には白いシャツに黒いアイツがくっついてくる危険があるので要注意です。
高層階だとこのリスクもだいぶ無くなりますが、隣人がゴミ屋敷だったり目の前に高い樹木がある場合には隣からやってくる可能性もあるので注意が必要です。
台所の換気扇にはフィルターを
台所の換気扇にはフィルターを張ってゴキブリが侵入しないようにしましょう。もしない場合には張るか、換気扇を回しておくようにしましょう。
フィルターは換気扇ごとにサイズが違うので、サイズを測って適切なものを選ぶようにしましょう。
換気扇を常に回すことで電気代も多少かかりますが、他にもにおいの充満・カビの発生などを防ぐ効果もあります。
ゴミはためず部屋は清潔に
当たり前の話なんですがゴミは溜めないようにしてゴキブリにとって住みづらい家づくりを心がけましょう。
- 生ゴミは特に溜めない
- ビールなどの空き缶は溜めない
- 水回りは清潔にする
- 整理整頓・断舎離してモノを少なくする
ここまで徹底してやっとゴキブリが出にくい家を達成することができるのです。
ちなみにゴキブリはアルコールが好きらしいので、実は酒を飲み交わしたら気が合うかもしれません。でもやつらは進化しても「じょうじ」しか言えないですから、心を通わす日は永遠にこないでしょうね…。
次回はゴキブリ駆除編を書きます
ここまでは徹底してゴキブリが現れない「家選びと侵入対策」を書きました。私は徹底してここまですることで数年以上(10年くらい?)ゴキブリを家で見ていません。やつらのいない生活は本当に心地よいものです。
しかしモノゴトに絶対がないようにいつかはゴキブリと再び遭遇する日も来ると思ってます。ゴキブリが現れた!どうしよう!などと慌てている間にやつらは姿を隠します。
次は「駆除編」を書いていかにしてゴキブリが現れた時に対処するか、準備をしているかを解説します。
なお前回書いた時は「ゴキブリマニアにおすすめ動画」も載せたのですが、不評だったため今回は自粛しました。もし希望者がいればもう一度載せたいと思います。