飲食業界にもサブスクリプションサービスブームが来ています。
今回は飲食業界のサブスクリプションサービスから有用そうなもの・面白そうなものを5つを選んで紹介いたします。
目次
サブスクリプションについて
サブスクリプションをみなさんはご存知でしょうか?
動画サービス等で聞いたことがあるかもしれませんがユーザーは商品を個別に購入するのではなく、利用期間に応じて料金を支払いその間に自由にサービスを利用することができるものです。
ユーザーにとっては追加料金や買い直しが不要なので便利ですし、企業にとってもユーザーが長く利用してくれれば売上が安定して伸びます。
Microsoftやアドビが従来の箱売りから月額請求にシフトしているように、あらゆるサービスでこのサブスクリプションの導入が増えていますが、飲食業界も実はこのサブスクリプション導入が増えてきた業界の一つです。
飲食店のサブスクリプション
野郎ラーメン「1日1杯野郎ラーメン生活」
二郎系ラーメンでサブスクリプション!?というとんでもない発想のサービス。月額8,600円で「1日1杯野郎ラーメン生活」なるパスポートを購入すれば1日1杯「野郎ラーメン」が食べられます。
31日間、毎日食べれば「780円✕31日=24,180円」と16,000円近くお得になります。
ただそのかわり、31日間毎日ラーメンを食べたらとんでもないものを失いそうな気もします。
野郎ラーメンのPVもありました。
あー見てると食べたくなりますね…つい先日食べたはずなんですがね。
コーヒーマフィア「コーヒー無料・生ビール280円等」
西新宿にあるコーヒー店「コーヒーマフィア」では「月額3,000円会員」と「月額6,500円会員」の2種類のサブスクリプションを提供。
3,000円会員証では…
- 通常1杯300円のラージサイズコーヒーが無料
- スペシャルティコーヒーなど、対象のドリンクも全て240円引き
- 通常400円の生ビールや380円のハイボール・コーヒーハイボールが1杯280円
とコーヒー好きなら楽しめる内容になっているようです。
6,500円会員証では…
- 全てのソフトドリンクが無料
- 「本日のスペシャルティコーヒー」を除く、スペシャルティコーヒーも全て無料
- 通常400円の生ビールや380円のハイボール・コーヒーハイボールが1杯280円
と適用できるメニューの範囲が広がっています。
注意点としては来店1回につき1杯までなので、1回来店してコーヒー3杯とかはできません。
HIDEOUT CLUB「BARのウェルカムドリンクが無料」
HIDEOUT CLUBはBARを探したり飲んだウイスキーを記録できるスマホアプリです。
月額1,500円のプレミアム会員になると毎日一杯ウェルカムドリンクが無料で楽しめます。
登録された店舗で使えてウェルカムドリンクの内容は変わる場合があるとのことです。
BARが好きな人なら入れておきたいアプリの一つですね。
GUBIT「月額980円で、アルコール1杯が毎日無料」
月額980円で掲載されているお店で毎日1杯の乾杯ドリンクが無料になるサービスです。
現在は首都圏エリアでのみ提供しているとのことです。
今後対応店舗が増えると980円は嬉しい価格ですね。
アンドモワ「個室居酒屋チェーンで250種類ドリンクが定額飲み放題」
個人的には一番グッと来たサービス。カードを見せれば全250種類のドリンクが飲み放題というのはインパクトがありますね。
期間と料金は4種類あります。
- 1ヶ月3,000円
- 2ヶ月5,000円
- 3ヶ月7,000円
- 4ヶ月10,000円
と期間が長くなるほど金額的にはお得になります。
私なら2時間で10杯は飲めるから…生1杯500円で5,000円として、1日でもとが取れますね。
注意点はアンドモワ株式会社月額定額制飲み放題サービスのページを見て頂ければと思いますが、要点だけ紹介すると
- 120分制(90分ラストオーダー)
- 飲み放題無料サービスは本人1名のみ適用
- 食事二品以上注文
- 12月はサービス対象外
- 2名以上での利用
- 購入店舗のみでサービス提供
といったところです。
他の項目はしょうがないと思いますが、「購入店舗のみでサービス提供」だけは改善してほしいなと思いますね。
売上計上が複雑になるからできないのかもしれませんが、せっかく多店舗展開してる企業なんですからそれを活かした展開を見せて欲しいです。
どれだけお店を利用するかとインパクトがカギ
ここまで5つのサブスクリプションサービスを紹介しました。他にも多数ありましたが方向性やクオリティを絞って抜粋しました。
ユーザーとして思ったのは「どれだけお店を利用するか」と「インパクト」がカギになると思いました。
「どれだけお店を利用するか」はコーヒー無料・アルコール1杯無料などの日常生活で使うサービスを検討する上での判断材料です。コーヒー好きは1日1杯だけでも毎日利用できたら嬉しいですよね。
一方でアルコール1杯が毎日無料でもコーヒーほど飲みに行けませんし、フードの注文を考えると「お得でないかも…」と考えてしまいます。けれどBARなら一杯だけという人も多いので可能性はありそうです。そうしたちょっとしたジャンルの違いでも利用判断は分かれそうです。
「インパクト」は多少のマイナス材料を打ち消してくれます。ぶっちゃけ私は「アンドモワ」の居酒屋チェーンはあまり好きではないんですが、3,000円で一ヶ月飲み放題というのは「ちょっといいかも」と思わされました。「野郎ラーメン」に関しても普通に考えれば1ヶ月に12杯も二郎系を食べるわけがないんですが「1ヶ月だけなら20杯いけるんちゃうか?」と考えちゃいますよね。
今後導入する店舗はそうした店舗を踏まえて、面白いものをつくってほしいなと思います。