レジ袋の有料化を法的に義務付ける方針となったことが話題となっています。
今まさにコンビニ弁当をレジ袋に入れて持ち帰り、食べながら記事を書いている私にとっても他人事ではありません(行儀悪い)
そこでレジ袋有料化はいつから、いくらになるのかといった概要と便利なエコバッグを調べてみました。
目次
レジ袋有料化の概要
政府は有料化を小売店に義務づける方針・なぜ義務化?
プラスチックごみの削減を進めるため、政府はレジ袋の有料化を小売店に義務づける方針を固めた。容器包装リサイクル法を改正し、レジ袋に料金を課す方式を軸に、レジ袋を辞退した人へのポイント還元なども認める方向で具体策を検討する。
プラごみのリサイクル促進策や数値目標などを定める「プラスチック資源循環戦略」に盛り込むことで環境省と経済産業省が最終調整しており、19日の中央環境審議会小委員会に素案を提示する。
現在の容器包装リサイクル法でも小売店にはレジ袋の有料配布などで消費を抑制するよう求めているが、努力義務にとどまる。原田義昭環境相は4日の報道各社のインタビューで、「ただ便利だから使おうというのではいけない」と義務化の検討を明言していた。
引用元:毎日新聞「政府 レジ袋、有料義務化へ 小売店と方法協議」(2018年10月13日)
https://mainichi.jp/articles/20181013/k00/00m/040/195000c
と既に政府はレジ袋有料化を進める気満々でいます。
なぜ多くの批判を受けてまでレジ袋有料化を進めるのか?もちろんレジ袋(≒石油資源)大量消費による多くの問題があるためです。
- ゴミの増加による処理費用(≒税金)の増加
- 生物、環境への悪影響(誤飲によるクジラの死亡も)
- 石油資源の枯渇
そしてここに挙げた問題も一つ一つ深く掘り下げていけば、もっと多くの問題に枝分かれしていきます。
現在は努力義務にとどまるレジ袋有料化ですが、マイバッグ持参率の頭打ちやコンビニでの使用枚数が増加傾向などの現状を受けて、いよいよ法律により義務付ける方針が固められたのです。
また実はレジ袋の価格は商品に上乗せされている場合もあるので「そんなこと俺は知ったこっちゃねえよ!」と言う人も実は無関係ではありません。
レジ袋有料化はいつからなのか?
しかし、当初の2020年4月から7月に導入延期をして東京オリンピックに間に合わせる方針のようです。
プラスチックごみの削減策として導入するプラ製レジ袋の有料化について、政府は来年7月から有料化を義務付ける方針を固めた。
これまで制度を開始する時期を「早ければ4月から」と説明していたが、業界団体などから準備が間に合わないといった意見が相次いだことに配慮し、開始時期を遅らせる。
引用元:毎日新聞「レジ袋有料化「20年7月から」政府、4月方針を延期」(2019年10月25日)
https://mainichi.jp/articles/20191024/k00/00m/040/392000c
エコな国であることをPR!ということで東京五輪の頃にはレジ袋は有料化…。
消費税10%もあってなかなか買い物が辛くなりますね。
レジ袋有料化はいくらになるのか?
こちらも期日と同じくまだ決まっていません。
しかし各市区町村やWEBでのアンケートでは1円~10円なら払っても良いという結果が圧倒的に多かったです。
また20円になれば持参率がほぼ100%になるという調査結果もあるようなので、おそらく5円~20円の間くらいではないかと推測します。
世界のレジ袋有料化の例
レジ袋有料化に限定して言えば日本の取り組み状況は遅れているかもしれません。
引用元:東京新聞「使い捨てプラ 日本規制遅れ 世界60カ国以上で生産禁止や課金」(2018年6月30日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201806/CK2018063002000276.html
図にあるように先進国だけでなく発展途上国でもレジ袋禁止は進められており、この他にもドイツ等でも導入してレジ袋の使用率が大きく下がったようです。
レジ袋の使用率が下がれば街に捨てられるゴミが減り、生物や環境への悪影響も減り、石油資源の節約ができます。
また消費者にとっても不便になるものの、処理費用等に使われる税金が減れば間接的に恩恵がある…かもしれません(弱気)。
日本におけるレジ袋有料化の進展
京都府亀岡市で「レジ袋禁止条例」
京都府亀岡市と市議会が13日、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を行い、プラスチック製レジ袋の使用禁止を目指すと表明した。スーパーなど市内約760軒の小売店で2019年度中にレジ袋を一律有料化し、20年度までに使用を禁じる国内初の条例を施行する予定。市民からは評価と戸惑い、両面の声が聞こえた。
亀岡市では1990年代から、市内を流れる保津川の河川敷にプラスチックごみが漂着するようになった。市は今回、条例に罰則を設けるなど厳しい姿勢で臨むことも検討している。
<後略>
引用元:毎日新聞「脱プラスチックごみ宣言、市民からは賛否 京都・亀岡市」(2018年12月18日)
https://mainichi.jp/articles/20181213/k00/00m/040/192000c
「レジ袋有料化」を飛び越えて「レジ袋禁止」の脱プラスチックごみ宣言を掲げたのは京都府亀岡市です。
スーパーなど市内約760軒の小売店で2019年度中に「レジ袋を一律有料化」し、2020年度までに使用を禁じる国内初の条例を施行する予定…さらに条例に罰則も設けるということで徹底してやる気です。
思い切ったことを考えますね。当然ながら禁止までやるとなると市民からは賛否両論のようです。
レジ袋有料化で考えられるデメリット・反対意見
ここまでレジ袋の大量消費による問題、また有料化導入によるメリットを紹介しました。
一方でデメリット・反対意見があるのも事実です。
消費者の不便
これまでは手ぶらでスーパー・コンビニに行って買い物ができました。しかしこれからはエコバッグ(買い物用袋)を持参するかレジ袋にお金を払う必要があります。
仕事等の外出でエコバッグを持ってない、仕事帰りに買い物するためにエコバッグを常に持ち歩かなきゃ行けない、という状況が生まれそうですね。
私も手ぶら派のキャッシュレス派なので今後はエコバッグだけは持つ時代なのかなと思いつつあります。
お店の業務負担の増加
ポイントカードの確認、弁当の温め、お箸のご利用に加えて「レジ袋のご利用」と「1枚○円になります」という確認が更に増えます。
店員さんは更に大変ですし、利用者にとっても煩わしい確認作業が一つ増えることになるでしょう。
また気軽な買い物が減って、売上が減る可能性もありそうです。
レジ袋有料化による石油の削減効果は限定的
レジ袋に使われる石油の量は輸入量全体から見れば1%に満たない、0.数%に過ぎません。そのためレジ袋を有料化しても、全体で見れば石油の使用量削減効果は大きくはないという意見があります。
やはり用途として多いのは発電、冷暖房、自動車、飛行機などです。そこに踏み込まなければ大きな削減はできないでしょう。
エコバッグで買い物をしよう
レジ袋有料化の一番の対策はやはりエコバッグを使うことです。
エコバッグ選びのポイントは3つあります。
1.サイズ
スーパーで買い物するなら大きなサイズが欲しいです。しかしコンビニのちょっとした買い物で大きなものを持ち歩くのもイヤですよね。
そのため折りたたみ式に対応しながら伸縮性のある物が良いでしょう。
2.携帯性
普段、家とスーパーを往復するだけの利用なら布バッグでも良いでしょう。しかし会社帰りに買い物をするのであれば、折りたたみ式のエコバッグが欲しいところです。
3.+αの機能性
エコバッグもいろいろと進化しつつあるようで、保冷機能・防水素材・口の結び等の+αの機能性が加えられている商品もあります。
これら3つのポイントを考えながらいくつか商品をピックアップしてみました。
カラーの選択肢が豊富で見た目が可愛く、折りたたんで収納ポーチに入れられる機能性。カモフラージュ柄が個人的にはそそられます。
財布サイズに折りたたんで携帯でき、防水、洗濯可能と嬉しいスペック。サイズも大きいです。わんこの柄が可愛いです。
シュパットというその名の通り収納時にすぐに折り畳めることをウリにしてます。確かに毎回面倒な折りたたみはイヤですよね。
レジ袋有料化に私は賛成
不便だから本音を言えばイヤですけど、それでも私は賛成はします。
確かにレジ袋有料化による石油の削減効果は大してないかもしれません。しかしレジ袋の大量消費による誤飲による動物の死亡、植物や魚への悪影響等、自然への悪影響は確実にあります。
もし一人ひとりが意識することで良くなるものであれば、そこは頑張るべきところだと私は思います。
でも一袋いくらになるんでしょうか…20円とかになると結構厳しいですねえ。
賛成の反対もあると思います。徹底なさるならECOバックも自然素材100%以外は販売禁止にして頂きたいと個人的には感じられます。
>匿名さん
コメントありがとうございます。
確かに!ECOバッグも自然素材というのはおっしゃるとおりですね。
私のオススメにおいてもこの観点は抜け落ちてたので参考にさせて頂きます!
ごみ問題で言えば、家庭ごみを出すときにプラの袋で小分けするのでどのみちいるし、海などで捨てる人はプラの袋に入れないでも捨てる。かえって持ち帰りにくくなるのでもっと投棄するごみが増える。
>かずさん
遅くなりましたがコメントありがとうございます。
結局全体を見直さないことには部分的に見直しても効果が限定的になりますよね。