ポーカーは日本では馴染みが薄く大人になってからやった方は少ないんじゃないでしょうか。
私も高校生の頃にやった記憶がうっすらとあるくらいです。
しかし実はポーカーはこれから日本でも一大ムーブメントが来る可能性のあるアツい競技です。
そして既に世界的にはとんでもなくアツいです。
今回は世界におけるポーカー人気の凄さと日本での今後の展開を解説したいと思います。
目次
ポーカーのルールや日本での現状
ルールはドローポーカーが主流
日本では「ドローポーカー」というルールが一般的ですが、世界的には「テキサスホールデム」というルールが超メジャーです。
主な違いは
- ドローは最初にカードが5枚配られるがホールデムは2枚
- ドローはベッティングラウンド(押し引きの判断)が2回、ホールデムは4回
という点にあります。
いかに多くの賭け金を得るかという目的は共通ですがテキサスホールデムの方がより高い戦略性が要求されます。
世界のポーカー大会ではほぼテキサスホールデムが採用されていますが、日本ではなぜかドローポーカーが人気です。
なぜ日本ではドローポーカーが人気なのか
要因を考えてみましたが2つほど思い当たります。
まず一つ目がドラクエシリーズ等の人気ゲームがドローポーカーを採用していることです。
引用元:ドラゴンクエストⅪ
http://www.dq11.jp/system/stopby.html
子供の頃にゲームを遊んでポーカー=ドローポーカーとなればルールを覚え直すのは難しいでしょう。
またトランプメーカーもドローポーカー推しです。
オモチャとして買ったトランプについてくるルールブック…そこにはやっぱりドローポーカーが書かれています。
日本全体で概ねそのような傾向があると思われ、日本ではポーカーと言えばドローポーカーになったと思われます。
日本でのポーカー人気はイマイチ
世界でのポーカー人気がどうなのかはあとで紹介するとして、日本ではそれほど人気は無いのが現状でしょう。
私も麻雀にはかなり時間を費やしたクチですが、ポーカーは仲間でもやっている人はほぼいませんでした。
なぜ日本でポーカー人気はイマチイなのか…こちらもいくつか原因を考えてみました。
まず一つ目がドローポーカーでゲーム性が低いと思われていることです。
先程話したとおりホールデムの方がドローポーカーより戦略性があることは分かったと思いますが、日本ではドローポーカーが一般的です。そのためポーカーは戦略性が低く競技性もイマイチのトランプゲームの一つに過ぎないとの認識がありそうです。
そして二つ目が雀荘に相当するものが少ないことです。
麻雀は街に出れば雀荘がありセット(友人とのグループプレイ)もフリー(知らない人とプレイ)も出来る環境が全国にあります。しかし雀荘に相当するポーカールームはかなり少なく、恐らくですが雀荘のように低レートでも提供しているポーカールームは無いのではないでしょうか(裏は知りませんが)。
最後に三つ目がエンタメ化の不足です。
麻雀はアカギ、哭きの竜、天牌、兎など漫画などを通じて多くの人に認知され、さらにMリーグ等のメディア大会を通じてタバコの漂う暗い部屋でやるイメージを改善できました。ポーカーはその点、まだまだ一般認知すらされていません。ポーカーもエンタメとのコラボが必要でしょう。
しかし最近は色々な問題で話題になっているあのGACKTがプロデュースするポーカー番組がAbemaTVで放送されるなど認知に向けた活動が見られます。
世界のポーカー人気
優勝賞金は10億円以上も
引用元:WSOP 2018: What to Bring to the World Series of Poker – A Checklist
https://www.pokernews.com/strategy/wsop-2018-what-to-bring-world-series-of-poker-checklist-30620.htmそんなわけで日本ではポーカーってトランプゲームでしょ?な状態です。
しかし世界ではポーカーは人気の競技です。
E-Sports同様にポーカーも世界で大会が開かれています。
1970年から毎年開催されているワールドシリーズオブポーカー(World Series of Poker/WSOP)では高額賞金が与えられます。
アメリカ・ラスベガスにあるカジノホテル「Rio All-Suite Hotel&Casino(リオ・オールスイート・ホテル&カジノ)」で行われた、2018年ワールドシリーズ・オブ・ポーカー(World Series of Poker (WSOP))のメインイベントで、Tony Milesとの約12時間のヘッドアップを競い、John Cynnが優勝。優勝賞金の880万ドルを手にしました。
引用元:2018年ポーカーワールドシリーズ・メインイベントで、John Cynnが880万ドルの賞金を獲得して優勝。
https://casino-navi.net/m_info.php?type=items&id=I0000588
優勝者は日本円にして約10億円という高額賞金を手にしています。
ちなみに参加者数は約7800人…凄い人数ですね。
20年前の1998年の参加者数は350人、優勝賞金は100万ドルだったので競技人口が増えて盛り上がっていることが分かります。
オンラインポーカーで世界中のユーザーと対戦
オンラインポーカーには「お金を賭けるモノ」と「賭けないモノ」と2つあります。
前者で一番有名なのはおそらくPOKER STARSでしょう。

注意点としては海外業者なのでいざという時の保証はなく、国内では法的にOKとは言い切れません。ただPOKER STARSは日本・世界のプロプレイヤーも利用している大手サイトです。
唯一オンラインポーカーで遊んでいた私の友達もここで狂ったようにやっていました。
後者では上で紹介したGACKTがプロデュースするポーカー番組に関連して「POKER×POKER」というアプリがAPPBANKよりリリースされています。

1vs1専用のオンラインで世界中のユーザーとテキサスホールデムルールで戦えるポーカーアプリです。
お金を賭けずに覚えつつモチベーションをあげるには良さそうですね。
世界で賞金を獲得する日本人プレイヤー
日本国内で流行っていなくても世界で活躍する日本人プレイヤーは多くいます。
以下が日本人のオンラインポーカーを除くこれまでの獲得賞金ランキングTOP10です。
※2018年9月13日時点

1位の獲得賞金は約1億7000万円です。
また4位の木原直哉さんはTBSの今はなき人気番組「クレイジージャーニー」にも出演しています。
東大卒で就職したことがなくポーカーだけで生きてきた木原さんの人生はまさに破天荒ですね。
日本カジノにポーカーが入る(かも)
日本では2016年に「IR推進法案」が成立し、2018年にはついに「IR実施法案」が成立しました。
これにより日本でカジノを含むIR(Integrated Resort=統合型リゾート施設)の設置が可能となりました。
ギャンブル依存症対策として入場制限や占有率の制限があるものの、日本についにカジノができます。
種目は当初、スロット・ルーレット・バカラなど偶然の要素が大きいものに限られる方針でしたが、ポーカーは認められるかもしれない可能性が出てきました。
ただ認められてもドローポーカーなんじゃないかという懸念があり、日本人の考えるカジノだしなぁ…とあまり期待できない気がしております。
結論「ポーカーの成長余地は大いにある」
ポーカーを一つの産業としてみた時に日本ではまだまだ成長余地が大いにあると私は思います。
位置づけとしてはE-Sportsより更に認知されていない超黎明期ではないでしょうか。
しかしこれから幅広く一般に認知されるようにメディア等を使って情報発信され、将棋・麻雀と並んで気軽にポーカーが楽しめる環境が整えばポーカーが日本で流行る日も来るかも知れません。
そうすれば国内でもポーカーに関して動くお金が増えて、ポーカーだけで食べていくプロポーカープレイヤーも出てくる可能性があります。
日本カジノに過度な期待はできませんが、もしもポーカーが日本カジノの種目になればカジノ主催の国内トーナメント等も開催されるでしょう。
私はそこまでアツくプロを目指すことはできませんが、これから盛り上がるであろうポーカーに何らかの形で関わっていけたらと考えています。