最近になってホステルパスなるサービスをニュースで目にすることが出てきました。
旅好きな私としては面白そうなので徹底的に調べてみました。
その中で分かった良い点と悪い点などを紹介していきたいと思います。
目次
そもそもホステルって?
よく見ると「ホテルパス」ではなく「ホステルパス」だということに気づきます。ホステルとは一体何なのでしょうか?
ホステルはユースホステルやゲストハウスとほぼ同義語と考えて良さそうで、2段ベッドが複数置かれてドミトリールーム(相部屋)が宿泊部屋となるのが特徴です。
また洗面所、シャワールーム、トイレなどが共用タイプとなり、宿泊客同士で交流できるスペースも置かれている場合が多いです。
ホテルは一人一部屋の個室なのでこの点が最も大きな違いですね。
価格は当然、個室のホテルより安くなります。
ホステルパスとは?
サービス概要
ホステルパスは一言で表せば「気軽に旅して多拠点生活ができるようになる定額泊まり放題サービス」です。
株式会社LITTLE JAPANによってプロジェクトが動いてるようで、現在はクラウドファンディングでホステルパスの先行予約が始まっています。
クラウドファンディングは既に終了し、公式サイトで販売が始まっています。
実現できること・利用シーン
引用:クラウドファンディングページ
https://motion-gallery.net/projects/hostellife
具体的な利用イメージがある人には良さそうなサービスです。
- 場所を選ばずに仕事をする人
- 全国を旅してまわっている旅行好き
- 田舎で試しに長期生活してみたい
といった感じでしょうか。
またいろいろな人と交流したい、というアクティブな人にも良さそうですね。
利用できる施設の場所
現在利用できる施設は以下のとおりです(2019年1月現在)
- 北海道:札幌市
- 宮城県:仙台市/気仙沼市
- 東京都:中央区/台東区
- 神奈川県:小田原市/鎌倉市
- 千葉県:成田市
- 愛知県:名古屋市
- 京都府:京都市
- 大阪府:大阪市
- 石川県:金沢市
- 福岡県:福岡市
- 離島:伊豆大島/屋久島
ということで全国15箇所で利用可能です。当初の10箇所からは増えています。
随時追加していくようですが全国、というにはまだまだの数ですね。
料金プラン
ホステルパスには「多拠点パス」と「ホステルパス暮らしパス」「多拠点シェアハウス」の3つの料金プランがあり、前者2つではまた2つの曜日プランを選ぶことができます。
自分のライフスタイル・利用スタイルに合わせて選択することが重要です。
多拠点パス
- 一度に予約できる回数が2泊まで
- チェックインすると次の予約が可能に
- 利用する曜日によって料金プランが異なる
- 長期契約であるほど月あたりの料金は安くなる
- 予約回数は日~木プランが1ヶ月5,000円、全曜日プランが1ヶ月8,000円で1泊ずつ増やすことが可能
クラウドファンディング時の料金プランより1ヶ月契約の料金が下がっています。
月に何日利用するかでお得さが変わるので、自分の利用スタイルを考える必要があります。
またシーズンによっては予約できる、できないが変わってきそうなのでそこも考慮する必要があるでしょう。
ホステルパス暮らしパス
- 当初は無制限に予約できるプラン(当面?)
- 単月プランのみ
- 長期のガチ利用者向け
- 宿泊はドミトリールームのみ
- 利用する曜日によって料金プランが異なる
無制限に予約(宿泊)できるというのがこのプランの価値ですね。
こちらは「ドミトリールームのみ」となっていますが、逆に多拠点パスでは個室にも泊まれるという解釈で合ってるかは確認してみます。
1ヶ月4.5万円からですが、宿泊料が3,000円のところもあると考えると月に15日以上は泊まらないと元は取れないかなという印象です。
これが多いと見るか少ないと見るかは人次第ですが、明確な目的があってコンスタントに利用する人でないと金銭的にはお得ではなさそうです。
多拠点シェアハウス
提携シェアハウスのプランに申し込むと、追加の費用負担がなくてもホステルパスの提携ホステルに泊まり放題になります。具体的にはそれぞれのシェアハウスで提供している月額契約の家賃サービスに申し込むと、ホステルパスが利用できるようになります。
現在は千葉県、大阪府の4つのシェアハウスで利用できるようです。
提携プランはそれぞれのシェアハウスによって異なるため、各シェアハウスの方へ問い合わせる必要があります。
利用できる施設詳細
宿泊施設によってかなり環境・雰囲気がかなり違います。ここでは特徴が大きく異なるホステルをいくつかピックアップして紹介します。
プラネタイズホステル(東京都中央区東日本橋)
カプセルホテルでよく見る感じの客室になってます。
大阪でよく泊まってたカプセルホテルを思い出します…こっちにテレビはなさそうですが。
このような交流ができる共用スペースを持つのがホステルの特徴です。ただ都心型のホステルといった感じでそれほど広くはなさそうですね。
カフェ&バーとして食事やアルコールもとれます。スタッフさんがカワイイですね。
プラネタイズホステル
https://planetyzehostel.com/ja
Guest House waya(北海道札幌市)
東京の都心型に比べてウッディな感じに仕上がってます。
共用スペースもいい感じですね。バーカウンターと暖炉がカッコいいです。
個人的に生ビールがあるのは最高です。ホステルパスに飲み放題も付けてくれたらなー…。
あたりまえですけど冬はメチャメチャ寒そうですね。
大雪が降る中、ホステルで泊まるのは温かみを感じるかもしれませんね。
札幌ゲストハウスwaya(ワヤ)
http://waya-gh.com/
ビーハイブホステル大阪(大阪府大阪市中央区)
ホステル・ゲストハウスには珍しい一人部屋の個室があります。
一人部屋だけでなく、二人部屋、三人部屋もあります。
さらにゲストハウスなら通常は二段ベッド×2が一般的な四人部屋は独立したシングルベッド×4です。
もちろん通常のドミトリールームもあります。
ラウンジも道に面した明るい雰囲気ですね。
私自身はプライベート空間が欲しいタイプなので、このホステルは良いと感じました。
アクセスも長堀橋駅から近いので良いですね。
ビーハイブホステル大阪
http://osakaminsu.com/
メリット・魅力
ここまででなんとなくホステルパスとは何かが分かったと思いますがメリットと魅力をまとめました。
- たくさん泊まれば料金的にお得
- 多くの人と交流できる
- フードとドリンクは割と良さそう
ということで確かに仕事の場所を選ばずに多く利用するアクティブな人にとっては良さそうなサービスです。
フードも家庭的な手作り料理があったりするのはホステルならではの温かみあるサービスではないでしょうか。
引用:Little Japan Cafe&Bar
http://www.littlejapan.jp/cafebar
まあ私的には地酒とかもたくさん用意してほしいですね…。
デメリット
次にデメリットをまとめました。こんな人には合わないという点でもあります。
- コンセプトに合う人でなければお得ではない
- 交流が苦手な人には合わない空間
- 個室希望者にとっては快適ではない
コンセプトがもともと「気軽に旅して多拠点暮らしができるようになる」なのでおそらく主に個人事業主・フリーランス向けのサービスなんでしょう。月に10日間と多く泊まる人でなければお得ではありません。その時点でニーズが合致する人はかなり絞られると思います。そういった意味ではかなり人を選ぶサービスではないでしょうか。
多くの人がニュースを見て第一印象で受けるであろう「これならお得に旅行できる?泊まれる?」という考えには合わない場合が多いと思われます。
また一人でもゆっくり泊まれると書いてありますが、共有スペースが多い宿泊施設だと居心地はやはり良いとは言えない気がします。
一度の予約は二泊まで(延長可)といった細かい注意事項もあるので公式ページFAQをチェックしましょう。
この拠点数だとまだまだ足りない?
正直今のままだと拠点数が足りないかなと思います。日本全国で20箇所、30箇所といった数だと一箇所に長く滞在するというスタイルでないと利用価値がありません。
しかしもしもこれが全国100箇所、200箇所となれば面白いと思います。全国を気軽に旅しながら今日は大阪、明日は京都、明後日は滋賀、明々後日は奈良というように動くことができます。
また東京都内でも拠点が多くあれば終電を気にせず遊んだりできます。私の場合、東京都の外れの方に住んでいて、いつも終電が早めなのでもし都心に複数あったら嬉しいですね。今日は秋葉原、明日は品川、明後日は上野と泊まれます。
一度利用してみたい気持ちはありますがもっといろいろな利用シーンにも対応してくれれば…と感じました。もしどこかに泊まることがあればレビューしたいと思います。