任天堂によるゲーム配信権利騒動もあり、多くのゲーム配信者がどこでゲーム配信をすべきか悩んでいると思います。
今まで色々な配信サービス・サイトを紹介したものの、それらを比較してどこが良いかや配信サイトの使い分けをあまり説明してきませんでした。
そこで今回は最新の状況を踏まえて、ゲームを中心とした各配信サイトの情勢と収益化について比較・解説します。
またオススメのコミュニティ拡大手順も紹介します。
目次
群雄割拠の配信サイト
選択肢が増えると自分がゲーム配信をしたい時にどこを選んで良いか迷うと思います。
そこで今回は主要な配信サイトの情勢(勢いや人の多さ等)と収益化のシステムをユーザー視点で率直に比較してお伝えします。
また色々な配信ジャンルがありますが、今回は主にゲーム配信に絞ってお伝えします。
配信サイトの情勢
YouTube Live
Googleが運営する動画プラットフォームYouTubeはもちろんライブ配信が可能。
■人の多さ=非常に多い
YouTubeライブの良いところは何といっても人が多いことです。多くの人にとっては動画サイトと言えばYouTubeというのが現状でしょう。
人が多いことには見てくれる人が増えないので重要なポイントです。
■収益化システム=整ってる
スパチャ(投げ銭)、広告再生、メンバーシップ
収益化システムは整っていますが最初から収益化は出来ず、収益化の審査をクリアする必要があります。
審査のためのチャンネル登録者数1,000人という基準は中々厳しいです。
YouTubeの詳しい収益化については以下の記事でも解説しています。
■メリット
ユーザーが多い
収益化システムが整っている
■デメリット
これはどの配信サイトにも言えることですが、人が多い割に新規の視聴者が見ている人の少ない配信にたどり着くことはあまりない印象。
動画投稿で視聴者を獲得してきた人がライブ配信をする方が効率的に思える。
ゼロからライブで人を増やすのは難しいのではないでしょうか。
※YouTube特有のデメリットというわけではありません
■オススメ度=◎
人の多さと収益化システムから考えてYouTubeでライブ配信をするのは正解に思えます。
ただし、ライブ配信のみを積み重ねて人を増やすのは難しいので工夫が必要。
ライブ配信を他でするとしても、動画投稿をしない理由は無い。
Twitch(トゥイッチ・ツイッチ)
Amazonが運営するゲーム配信特化型サイトTwitch(実際にはゲーム配信以外も可能)
YouTubeと二択で迷う候補がTwitchという人は多いと思います。
■人の多さ=多いが日本人は少ない
Twitchはゲーム配信サイトとしては最大規模ですが日本人は少ないです。
皆さんの周りでもYouTubeは知ってるけどTwitchは知らないという人が多いのではないでしょうか。
最近は色々なユーザーを増やす大会等の施策も行っていますが、PCゲーマー以外にはコアな配信サイトというのが現状です。
■収益化システム=整っててサブスクが強い
ビッツCheering(投げ銭)、ドネーション(投げ銭)、広告再生、サブスクライブ等
こちらも収益化システムは整っていますが、やはりTwichアフィリエイト・Twitchパートナーという収益化審査をクリアする必要があります。
(ドネーションのみ最初から可能)
しかし、Twitchの強みは何といっても「サブスクライブ」です。サブスクはYouTubeの月額制メンバーシップに相当する機能です。
そして視聴者はAmazonプライム会員なら1円も出さずに毎月一人をサブスク支援することが出来ます。
つまり、Twitch配信者は根強いファンを付ければYouTubeよりも支援を受けやすいのです。
(YouTubeでは課金してない私も、Twitchでは好きな配信者に無料でサブスクしてます)
Twitchの詳しい収益化については以下の記事でも解説しています。
■メリット
PCゲーム配信サイトとしては大手
コア層が多い(落ち着いている)
プライム会員のサブスク
■デメリット
日本人が少ないため
ライト層が少ない
■オススメ度=○
Twitchでライブ配信一本で人を増やすのもかなり難しさはあります。
Twitchは元々固定ユーザー層を持つ人が参入してる印象です。
どうやったら人を集められるかをしっかり考えて取り組むべきでしょう。
Mildom(ミルダム)
中国の超大企業テンセントが資本参加するDouyuと三井物産が共同で日本市場に展開したミルダム。
時給500円保証(後に解消)や他サイトの人気配信者を高額の契約料で次々に引き抜いたりと話題になりました。
しかし、Cygamesに加えて最近は任天堂との利用許諾契約の締結に失敗して任天堂ゲームの配信も禁止に。
正直なところ劣勢は避けられないと思われます。
■人の多さ=少ない
YouTubeやTwitchに比べると圧倒的にユーザーは少ないです。
引き抜かれた配信者も元々視聴者が1000人前後だったのに半分以下になったりしています。
一番視聴者の多い配信者でもだいたい数千人です。
■収益化システム=ランキング制で正直微妙
サブスクリプション、時給サービス
やはりミルダムにおいても収益化には公認配信者になる必要があります。
公認配信者にはフォロワー数やギフトなどいくつかの指標によりランキング入賞するとなれます。
下位のL2は賞金、L1は500円~1,000円の時給権利が得られます。
ランキングは他サービスに比べて新鮮で時給制も嬉しいですが、完全実力制なので一度公認配信者になっても人気が継続できなければそのまま稼げるとは限りません。
そう考えるとミルダムで頑張って稼げるようになる…というのはそこまでリターンが無いように感じます。
引き抜きで稼ぐ方が正直おいしいんじゃないかと思います。
■メリット
日本人向けによくカスタマイズされている
バックグラウンド再生できる
■デメリット
サイゲームス・任天堂ゲームが配信不可
他メーカーも危うそう
人が少ない
収益化システムが微妙
その他配信サイトについて簡潔に…
■OPENREC.tv (オープンレック)
ミルダムのようにかつて契約金で色々なサイトから配信者を引き抜いた。
後藤真希など芸能人を前面に出したりイベントを開催してるがマイナー感は否めない。
■ふわっち
ゲーム配信サイトというより雑談系。若年層多い。
投げ銭による収益化は盛んだが、収益化の手数料が高い。
収益化の仕組みはちょっと少ない。
■Twitcasting(ツイキャス)
こちらも全体的にふわっちに近いイメージだがゲームもまあある。
■ニコニコ生放送(ニコ生)
かつてはYouTubeと人気を争ったサイト。
収益化の仕組みは有料会員・クリエイター奨励プログラムとあるが微妙。
画質もアップデートされたがやはりYouTube等と比べると物足りない。
しかしTwitchやYouTubeと比べて新規でも視聴者が付きやすい気はします。
オススメの配信サイトと拡大手順
どの配信サイトも新規は厳しい
すべての配信サイトで共通して言えることは新規参入が厳しいということです。
ゲーム実況というジャンルが一般化したことで、配信しても見つけてもらえる可能性は極めて低くなりました。
私の友人もTwitchでゲーム実況を数カ月間やってましたが、フォロワー数は5名程度という伸びでした。
「どの配信サイトなら新規で注目してもらいやすいか?」というよくある質問の回答は、
「どの配信サイトでも難しい」というのが現実でしょう。
それを踏まえてどのような手順で取り組むべきかをお伝えします。
まずはYouTube動画等でコミュニティ形成
まずは第一に「見てくれる人の集団コミュニティ」を形成することをオススメします。
見てくれる見込みのある人が一定数存在すれば、配信を始めた時に0人ではなく5人10人という数からスタート出来ますよね。
そのための手段としてオススメなのがYouTube動画です。
YouTubeは元々ライブではなく動画サイトなので、動画の方が注目してもらえる可能性が高いです。
そして動画のファンになってもらえれば、ライブのファンになってくれる可能性も高まります。
まずYouTube動画で100人、1000人とチャンネル登録者を作ればライブ配信でもある程度期待できるでしょう。
YouTubeコミュニティからTwitch等に派生して活動
YouTube動画等でコミュニティを形成したらTwitch等に派生して活動します。
(YouTube liveでももちろんOKです)
しかし、コミュニティを形成してもその数が視聴者数とイコールにならないことは認識しておきましょう。
人は意外に面倒くさがり屋です。YouTubeで見ていてもTwitchに移動してまでは見ないという人も多いです。
TwitchやYouTubeからミルダムに引き抜かれて視聴者数が半分以下に減ったという配信者はたくさんいました。
それはコミュニティは配信者ではなく、プラットフォームによって形成する側面もあるということです。
参考までに私のYouTubeチャンネル登録者数は2,000人を超えてますが、ツイッターフォロワー数は50人です(2020年8月時点)
プラットフォーム選びはよく考えて行いましょう。
結論
つまりオススメの手順をまとめるとこんな感じです。
- YouTube動画でコミュニティ形成
- 配信サイトでライブ配信開始(YouTubeかTwitchがオススメ)
- YouTubeでの動画投稿は続ける
くどいようですが、コミュニティ形成は取らぬ狸の皮算用をしないことです。
ツイッターでフォロワー1万人以上の人が「YouTube始めました」とツイートしても、再生回数10回とか普通にあります。
これは既存コミュニティとライブ配信の親和性が悪いほど起こることです。
※例えば既存コミュニティが車なのにライブ配信はゲーム等
コミュニティとライブ配信の親和性は必ず一致させましょう。