YouTuberも現代では収入を得るための手段の一つとして確立されてきました。
子どものなりたい職業でもYouTuberが上位に来るという良いのか悪いのか分からない時代になりつつあります。
私も将来的に副業と趣味を兼ねてYouTubeで活動したいなと思っているんですが、YouTubeパートナープログラム(YouTube収益化)の最新事情がかなり変わってきています。
目次
YouTubeパートナープログラムとは?
YouTubeパートナープログラム(YPP)とはYouTubeに投稿した動画を収益化するためのプログラムです。
よくYouTubeを再生して広告が再生されると思いますが、そういった広告が再生することで収入が得られますし、最近だと新しく出来た有料サービス「YouTube Premium」利用者の視聴によっても収益が発生します。
つまりYouTuberになりたい!収益化したい!と思ったらこのYouTubeパートナープログラムに参加することが必須となります。
このプログラムに通らない限りは何十本、何百本投稿しようが1円も収入は得られません。
YouTubeパートナープログラムで採用されるための条件
このYouTubeパートナープログラムの条件は2018年に改定されなかなか厳しいものとなりました。
収益化の審査をスタートする条件が
■改定前
チャンネルの総再生数が1万再生を突破
■改定後
過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間を超えていること
チャンネル登録者が1,000人以上いること
と大きく変化しました。
以前までは総再生数が1万再生さえ突破していればよかったのですが、現在はチャンネル登録者数1,000人が大きなハードルになったと言えるでしょう。
総再生数は炎上商法による一瞬のバズで達成したり、最悪気長にコツコツ投稿していけば達成できます。
しかしチャンネル登録者1,000人というのはなかなかの難易度です。なぜならチャンネル登録は本当にその人を気に入らなければ登録しませんし、1,000人という数字もYouTuberとしてトップクラスと言わないまでも少数派の数字であると言えるでしょう。
今までなら「炎上させて再生数さえ稼げば良いか!」というやり方も通用しましたが、チャンネル登録者1,000人はそうした方法では達成できません。
著作権や機械音声にも厳しくなった!
もう一つ大切なことをお伝えします。
現在、YouTubeの審査は数字だけでなく中身も大変厳しいものとなりました。
厳しいガイドライン
コンテンツのガイドラインがあるため、これに適合する動画を投稿しなくてはなりません。炎上目的であったり違法スレスレの動画を投稿しようものなら、利用規約やガイドラインへの違反とみなされせっかく登録されたパートナープログラムから排除される可能性があります。
例えばガイドラインにも「炎上目的、侮辱的: 不当に炎上を招く、扇動する、または他者を侮辱する動画コンテンツは広告掲載に適していません。たとえば、個人や集団を辱めたり侮辱したりする動画コンテンツは、広告掲載に適していません。」という項目があります。
そして現在では「著作権」「機械音声」にもとても厳しくなっているそうです。
著作権がアウトな動画
著作権がアウトな動画とはテレビ番組や映画などはもちろん、芸能人の写真などを使った動画です。
よく「芸能ニュースチャンネル」といった名前で芸能人の一枚絵にニューステキストを流すだけの動画が出てきて目障りなことがあります。
- 見損なったぞ尾田君…
- ガキが…舐めてると潰すぞ…
- 突然ですが、引退します…
おそらくこういった動画は今後は審査に通ることはないですし、既存の動画も広告が剥がされる可能性があります。
また他人の動画をアップロードすることは言うまでもなくアウトです。
※2019年5月追記
やっぱりそのような動画は規制の対象となりました。
機械音声を使った動画
機械音声とは「棒読みちゃん」を使った動画のことです。
よくゲーム動画や解説動画で人間の声ではなく棒読みちゃんの音声を当てているのを見ると思います。これを使えば声に自信のない方でも、喋りに自信がない方でも考えてからゆっくり当てることができるのでとても人気のツールでした。
しかし詳しい理由は不明ですが、この棒読みちゃんを使ったコンテンツは「スパム」に該当するということで審査に落とされている方が多いそうです(YouTuberのフォロワーさん情報)。
今後は本当の自分の声を使った動画でなければ通らないかもしれません。
※ただし、機会音声の可否は諸説あり
審査に申し込める基準、そして適切なコンテンツとして審査に通ることがいかに難しいかがわかったかと思います。
なぜYouTubeパートナープログラムの基準は厳しくなったか?
推測も含みますが、なぜここまでYouTubeが収益化に対して厳しい基準を設けたかを説明します。
収益を目的とした炎上動画の増加
動画投稿者が増える一方で過激な炎上動画を投稿して収益化を狙う投稿者も増えてきました。
最近では炎上系をウリにしたローガン・ポールというYouTuberが大きな問題となりました。もともと街中で問題行動を起こすことで再生数を稼ぐスタイルだったのですが、ついには富士の樹海で自殺者の遺体を撮影するという動画を投稿してしまいました。
これにはローガン・ポールに対する批判はもちろん、YouTubeというプラットフォームにも大きな批判が集まりました。
違法コンテンツの排除
これまではテレビ番組や音楽PVなどの違法動画をアップロードすることで再生数を稼ぐ投稿者も多かったです。
しかしこうしたコンテンツが評価され増えてしまうことは、たとえ再生数が増えてもYouTubeにとっては良いことではありません。
なぜならそうしたコンテンツはそもそも違法ですし、不適切な動画に広告がついてしまうことも良くないことですよね。
より基準を厳しくすることで違法コンテンツを消していく狙いもあるでしょうし、違法コンテンツは再生されてもチャンネル登録をされることは少ないため仕組みから排除していく狙いもあるでしょう。
追記:さらにルールが増えました
YouTubeへの動画投稿に関してこの記事を書いた後にもさらにルールが増えました。
必ずルール違反しない動画を投稿して収益化に取り組みましょう。
以下の記事で詳しく解説しています。
どんなコンテンツ良い?いくらくらい稼げる?
ではいったいどのようなコンテンツ・ジャンルが審査に通りやすいと言えるのでしょうか?
YouTubeとしては「長期的に高品質なコンテンツを投稿してくれるクリエイターを増やしたい」という思惑があると思われます。
そのため今後はまっとうな方法でファン(チャンネル登録者)を増やしていかなくてはなりません。
影響を受けずに変わらず人気の有りそうな定番コンテンツは
- ペット動画
- ゲーム実況
- アウトドア
といったものが考えられます。
最近ではキャンプ動画を投稿するヒロシちゃんねるについて紹介しましたが、このようなオリジナルコンテンツが求められるのではないでしょうか。
一方で審査の厳格化が悪いことばかりとは限りません。これまでは違法コンテンツやコピーコンテンツに割り振られた報酬が、適切なコンテンツを投稿するクリエイターに回ってくるようになります。
入口が狭くなる代わりにひょっとすると報酬はもっと上がるかもしれない…ということで何らかの趣味や特技を持つ方はYouTuberデビューしてみてはいかがでしょうか。
また以下の記事ではYouTuberがいくら稼いでいるのかを調査しましたのでよければ読んでみてください。