5年、10年前まではほぼなかったと言っていい投げ銭サービスですが、ここ数年で一気に選択肢が増えてきました。
投げ銭は個人クリエイターなどが活動する上で、形ある応援・支援として嬉しい収益化源です。
そこで今回は匿名・無料で利用可能な投げ銭サービス・アプリをまとめて紹介します。
目次
金銭の投げ銭サービス・アプリ比較まとめ表
上の表は金銭の投げ銭サービス・アプリを比較したまとめ表です(クリックで拡大可)
特にそれぞれの手数料とメリット・デメリットは把握しておいたほうが良いでしょう。
また一つのサービスだけを利用するのではなく、複数サービスを並行して使うことで投げ銭の間口を広げることができます。
そしてそれぞれのサービスでは実名を出さないよう適切な設定をしましょう。
金銭の投げ銭サービス・アプリ一覧
お金コミュニケーションアプリ「pring」
pring(プリン)は銀行口座と連携して手数料が無料、そして匿名で送金できるお金コミュニケーションアプリです。
お金コミュニケーションというだけあって、SNSアプリのLINEを使うように簡単に送金することができます。
銀行口座と連携しますがLINEと同様にIDとニックネームを設定するので本名が知られることはありません。
銀行口座との入出金も手数料が無料なので単純な投げ銭・送金では一番魅力的なサービスではないでしょうか。
文章・写真等のクリエーターをサポート「note」
noteは文章・イラスト・写真・動画など様々なテーマを投稿することができるプラットフォームです。
noteといえば有料記事(続きは有料)が有名ですが、実は記事の最後には「サポートをする」というボタンがあります。
このクリエイターサポート機能では「100円・500円・自由金額」のいずれかを選択して投げ銭できます。
ただし手数料は「クレジットカードの決済手数料5%」を引いたあとに、さらに「プラットフォーム利用料10%」が徴収されるので「実質手数料14.5%」とややお高めです。
正直投げ銭サービスというよりはコンテンツに付属するサポート機能という方が正解かもしれません。
1文字2円~のファンレター「Ofuse」
Ofuse(オフセ)はマイナーでシンプルな「ファンレター+投げ銭サービス」です。
Ofuseの特徴は「1文字2円(絵文字は4円)のメッセージサービス」というものです。何か特定の企画・目的のために使うわけではありません。
SNS連携でアカウントを作成したらマイページを共有することでユーザーから、投げ銭の乗ったファンレターを受け取ることができます。
ファン側は1回に50円~10万円(税別・要 別途消費税)で最大5万文字まで送ることができます(無理に文字を使い切らなくても良い)
手数料はファンが支払ったお金のうち9%(=クリエイターの取り分は91%)となります。
サービス製作者の考えは「投げ銭にリターン(お返し)を用意しなければいけないってどうなんでしょう」というものなので、気軽に投げ銭を設定しやすいサービスだと思います。
配信(ストリーミング)サービスでの投げ銭
最近はゲーム等の配信サイト(ストリーミングサイト)も増えてきました。
それらのサービスではアイテムやPaypalを使っての送金が可能です。
ただし手数料は3割~5割とやや高めです。
こちらもnoteと同様にあくまで放送するコンテンツがある上でのサポート機能と考えるべきでしょう。
放送するジャンルに応じて色々なサービスがあるので、自分のコンテンツの方向性に合わせて選びましょう。
- YouTube live:割と何でも
- Twitch:ゲーム特化
- ツイキャス:雑談中心
- ふわっち:雑談中心
仮想通貨を乗せた質問を受け取れるモナバコ
モナバコは仮想通貨の「モナコイン」を乗せた質問を受け取れるサービスです。
SNS連携してツイッターで匿名質問に回答できるpeingというサービスがありますが、これにモナコインが乗っかったと考えると分かりやすいです。
出金手数料も0.01MONA(1MONA=200円でも2円)と安めな設定です。
高度な質問に対して回答できる技術者やクリエイターと相性の良いサービスと思われます。
多様な機能と個人間送金・仮想通貨
仮想通貨自体はモナバコを利用しなくても多様な銘柄を通じて投げ銭として受け取ることが出来ます。
オススメの投げ銭・仮想通貨銘柄は
- Bitcoin(ビットコイン/BTC)
- XEM(ネム/NEM)
- Ripple(リップル/XRP)
- MONACOIN(モナコイン/MONA)
です。
理由としては
- 使ってる人が多い
- 対応している取引所が多い
- 1枚あたりの価格もお手頃(BTC除く)
の3つのバランスです。
仮想通貨は銘柄によって異なる送金手数料が必要ですがそれほど高くはありません。
ちなみに仮想通貨は換金するためには取引所に登録する必要があります。
こちらの記事にオススメの取引所を掲載しているので見てみてください。
フレンドファンディング「polca」「polca life」※サービス終了
polca(ポルカ)はフレンドファンディングアプリで「フレンド(友達)+ファンディング(資金調達)」の造語であり、親しい間柄の人たちからファンディングすることをコンセプトにしています。
※追記 polca(ポルカ)は2020年10月1日でサービス終了となります
目標金額は最大30万円を設定できて、最低支援金額は300円からです。
集まった資金はオールイン方式で調達となりますが手数料が10%かかります。
さらに2019年4月17日には月額課金・継続応援をコンセプトとしたpolca lifeがリリースされます。
モノの投げ銭サービス・アプリ
匿名で受け取り&送れるAmazonほしい物リスト
Amazonのほしい物リストは自分がほしい物を一覧化して他ユーザーにシェアできる機能です。
金銭ではなく物品を直接送れるというのは、送るユーザーとしても実際に使ってもらえる嬉しさがあるでしょう。
ただし、受け取る側・送る側の双方が「きちんとした設定」をしないと本名と住所が相手に分かってしまうというリスクがあります。
以下の記事で双方が匿名で送る・受け取る方法を書いているので、利用する際は必ず目を通してください。
ちなみに私は頂いたモノを利用する時は必ず「二礼二拍手一礼」を行い一人で感謝の意を示してます。
匿名サービスでも誠実さを大事に
ここまでいくつか匿名で利用できるサービスを紹介してきました。
しかしいずれのサービスも投げ銭する相手に氏名や住所が見えないだけで、利用するための仲介企業等には身分証明を行う必要があります。
言うまでもないことですが不誠実なファンディングや詐欺まがいの企画などは絶対にやってはいけません。
投げ銭は相手の応援・善意あってこそのサービスですから、具体的なお返しが無くても相手の期待に応えられるような誠実さを持つようにしましょう。